
世界食料デー
10月16日は「世界食料デー(World Food Day)」です。
国際連合食糧農業機関(FAO)が設立されたことを記念し、1981年から毎年この日に、世界中で「食料問題」への理解と行動を呼びかける取り組みが展開されています。
貧困、飢餓、食糧廃棄、栄養不良など、グローバルに広がる課題に目を向け、解決へ向けた行動を促す重要な国際デーです。
世界では今も飢えに苦しむ人々がいる
世界の食料は足りているにもかかわらず、いまだに8億人以上の人々が慢性的な飢餓に苦しんでいるといわれています。
一方で、毎年約13億トンの食料が廃棄されており、世界全体の食料生産の3分の1に相当します。
このアンバランスな現実を是正するには、食の供給と消費、流通のあり方そのものを見直す必要があります。
日本の課題:食品ロスと栄養格差
日本でも年間約522万トン(2022年度推定)の「食品ロス」が発生しており、これは国民一人あたり毎日おにぎり1個を捨てているのと同じ計算になります。
また、子ども食堂やフードバンクといった支援活動が必要とされる一方で、過剰包装や“見た目重視”による廃棄も社会問題となっています。
食を通じたサステナブルな社会へ
家庭でできる取り組みとして、買いすぎを防ぐ、食べきる、作りすぎない、賞味期限ではなく消費期限を意識するなど、誰にでも実践可能なアクションがあります。
また、フェアトレードの製品を選ぶ、ローカルフードを応援するなど、経済的にも持続可能性のある選択が未来を変える一歩となります。
まとめ
10月16日の世界食料デーは、食べられることのありがたさに感謝し、誰もが公平に食を享受できる世界の実現に向けて考える日です。
この機会に、自分の食生活を見つめ直し、“もったいない”の心を行動に変えてみてはいかがでしょうか。