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オーストラリアとニュージーランドの国旗が似ているのはなぜ?

はじめに

オーストラリアとニュージーランドは地理的にも文化的にも近い関係にあり、共に英連邦に属する国として知られています。
この二つの国は、国旗のデザインもよく似ていることで混同されることがあります。
どちらの旗にも、青地にユニオンジャックと星があしらわれていますが、細かい点に違いがあります。

なぜこのように似たデザインになったのでしょうか?この記事では、それぞれの国旗の特徴と背景、そして共通点の理由について解説していきます。

オーストラリアとニュージーランドの国旗

オーストラリアの国旗の特徴と由来

オーストラリアの国旗は、左上にイギリスのユニオンジャック、右側には南十字星を表す五つの白い星、そしてユニオンジャックの下には連邦を象徴する七つの角を持つ大きな白い星が描かれています。

この星はコモンウェルス・スターと呼ばれ、当初は六つの角で六つの州を意味していましたが、後に七つの角に改められ、準州も含む形になりました。

このデザインは1901年に初めて使用され、当時のイギリスとのつながりを強く反映しています。
ユニオンジャックはそのまま宗主国であるイギリスとの関係を表し、星々は南半球の空を象徴しています。

ニュージーランドの国旗の特徴と由来

ニュージーランドの国旗も左上にユニオンジャックを配し、右側には南十字星が描かれています。
ただし、星の数は四つで、赤い星に白い縁取りがされている点がオーストラリアと異なります。

この国旗は1902年に正式に採用され、イギリス帝国の一部であった名残が色濃く反映されています。
南十字星の配置はニュージーランドの位置を表しており、独立心とイギリスとの歴史的つながりの両方を象徴するものです。

なぜ似ているのか?

両国の国旗が似ているのは、共にイギリスの植民地だった歴史に由来しています。

国旗にユニオンジャックを含めるのは、イギリスへの忠誠や連帯を示すためでした。
また、南十字星も、南半球の空に輝く代表的な星座として、両国が地理的に同じ南半球に位置することを象徴しています。

植民地時代の影響を色濃く受けたこれらのデザインは、その後の独立後も引き継がれ、現在の国旗に至っています。
国としてのアイデンティティを示す象徴として、両国は似たデザインであっても、それぞれ独自の歴史や価値観を内包しているのです。

まとめ

オーストラリアとニュージーランドの国旗が似ているのは、両国が共にイギリスの植民地であり、ユニオンジャックや南十字星といった象徴を取り入れた背景があるためです。
ただし、星の数や色などには違いがあり、それぞれの国の個性も表れています。

国旗は歴史の積み重ねと国民の想いを映し出すシンボルです。
見た目の似通いだけでなく、その背後にあるストーリーを知ることで、二つの国のつながりと違いがより鮮明に見えてくるかもしれません。

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