はじめに
朝起きた瞬間、首が動かない…そんな経験はありませんか?
それがいわゆる寝違えです。
軽いものから日常生活に支障をきたすものまで、症状には個人差があります。
今回は、寝違えの原因や症状の経過、対処法や予防策について、わかりやすくご紹介します。
いざという時に役立つ情報をまとめていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

寝違えとは?
寝違えとは、朝起きたときに首や肩周辺に急な痛みが出て、自由に動かせなくなる状態を指します。
原因の多くは、筋肉や筋膜の炎症、または関節の一時的なズレと考えられています。
特に、就寝中の不自然な姿勢が大きく影響します。
主な原因
- 首がねじれた状態で寝ていた
- 枕の高さが合っていない・枕がズレていた
- 寝返りが少なかった(疲労・飲酒・ストレスなど)
- 首・肩の筋肉が疲れていた、または冷えた
- 体重増加や筋肉の変化による姿勢の乱れ
症状の経過と時間ごとの変化
寝違えは基本的に自然回復が見込める症状です。
以下のような経過をたどることが多いです。
発症〜6時間 | 痛みのピーク。首を動かすのが困難 |
---|---|
6〜24時間 | やや改善。日常動作は可能に |
2〜3日 | 違和感はあるが可動域が戻る |
3〜7日 | ほぼ完全回復、または軽いコリ程度 |
対処法(フェーズ別)
発症から24時間以内は冷却、その後は温めて血流を促進するのが基本です。
- 初期(〜24時間以内)
・安静にする
・氷や保冷剤で冷やす(10〜15分を数回)
・湿布・痛み止めも有効(胃に負担をかけないタイミングで) - 回復期(1〜3日目)
・入浴で血行促進(38〜40℃、15分程度)
・軽いストレッチ(無理はしない)
・スマホやPC使用時の姿勢に注意
早く治すための生活習慣
- タンパク質・ビタミンB群・C・マグネシウムをしっかり摂る
- 睡眠をしっかりとる
- 首元を冷やさない、湯冷めに注意
再発予防のポイント
- 枕の高さや形を見直す(首が自然な角度を保てるか)
- マットレスの硬さと体型の相性
- 寝返りが打てるスペースを確保
- 就寝前のスマホ姿勢に注意
- 筋トレや体重変化による寝姿勢の変化に対応
受診すべき症状
次のような症状があれば、整形外科や整骨院を受診しましょう。
- 3日以上強い痛みが続く
- 手や腕にしびれや脱力がある
- 頭痛・吐き気・めまいがある
まとめ
寝違えは多くの人が経験する身近な不調です。
適切に対応すれば数日で回復しますが、寝具や姿勢の見直しによって予防も可能です。
体からのサインを無視せず、丁寧にケアしていきましょう。
万が一強い症状が続く場合は、早めの受診が安心です。