はじめに
スマートフォンを使っていて「画面が浮いてきた」「背面が膨らんでいる気がする」……そんな異変を感じたことはありませんか?これはまさに、スマホの“ハマグリ化”の始まりかもしれません。
ハマグリ状態とは、スマホのバッテリーが膨張し、本体の画面や背面パネルが開いてしまう現象のこと。
見た目が二枚貝のように開いていることから、そう呼ばれています。この状態を放置すると、バッテリーの破損や発火など、深刻なトラブルに発展する危険があります。
この記事では、スマホのバッテリー膨張が起きる原因や、早期に気づくためのサイン、万が一膨張してしまったときの適切な対処法、そして予防策についてわかりやすく解説します。

バッテリー膨張の原因とは?
スマートフォンの多くに使われているリチウムイオン電池は、高性能な反面、取り扱いを誤るとガスが発生し、内部から膨張してしまう特性を持っています。
膨張が起きる主な原因には次のようなものがあります。
- 高温下での長時間の使用(炎天下の車内など)
- 充電しながらのゲームや動画視聴などによる発熱の蓄積
- 劣化したバッテリーの長期間使用(購入から2年以上)
- 非純正の充電ケーブルやバッテリーの使用
こうした条件が重なることで、バッテリー内部でガスが発生し、膨張を引き起こします。
ハマグリ状態になったらどうする?
使用をすぐに中止する
膨張したスマホをそのまま使い続けるのは非常に危険です。
発火や発煙、破裂などのリスクがあります。
無理に押し戻さない
画面が浮いていても、テープなどで固定したり無理に押し込んだりするのはNG。
圧力を加えることで破裂の危険が高まります。
修理またはバッテリー交換に出す
購入したキャリアのショップ、Apple Store、またはメーカー認定の修理業者に相談し、適切な対応をしてもらいましょう。
バッテリー交換だけで改善する場合も多くあります。
廃棄する際は自治体の指示に従う
自宅でそのまま処分するのは危険です。
リチウムイオン電池は通常ゴミとして出せないため、自治体や家電量販店の回収ルールに従いましょう。
バッテリー膨張を防ぐための予防策
- スマホを長時間高温の場所に置かない(真夏の車内など)
- 充電中にスマホを激しく使わない(ゲーム・動画視聴は控える)
- 純正または信頼できるメーカーの充電器・ケーブルを使う
- 2年以上使っている場合は、定期的にバッテリー診断を受ける
- 100%のまま長時間放置しない。80〜90%の間で運用するのが理想
まとめ
スマホの“ハマグリ状態”は、ある日突然起こるものではなく、日常の使い方やバッテリーの劣化によってじわじわと進行していきます。
だからこそ、日頃からスマホの状態に目を向け、少しの違和感に早く気づくことが、重大なトラブルを防ぐカギになります。
もし膨張に気づいたら、慌てず冷静に、安全な方法で対応しましょう。
スマホは便利な道具だからこそ、安全に、そして長く使いたいですね。