はじめに
「株はなんとなく知っているけど、債券(さいけん)ってなに?」
そう思う方も多いのではないでしょうか。
実は債券は、リスクが低めで、安定した運用をしたい人に人気の投資商品です。
この記事では、はじめての人でもスッと理解できるように、基本からやさしく解説していきます。

債券とは?一言でいうと…
国や企業にお金を貸して、あとで利息つきで返してもらう投資商品です。
債券を買うというのは、「〇〇にお金を貸す」ということ。
あらかじめ決められた期間が終わると、元本(貸したお金)+利息が戻ってきます。
たとえばこんなイメージ(家族で例えると)
妻が夫に「これでお弁当買ってきてね」と1,000円渡したとします。
すると、夫はお弁当を買って帰ってきて、おつり+プリンを渡してくれる。
この「おつり+プリン」が、債券における元本+利息にあたります。
主な債券の種類
| 種類 | 説明 |
|---|---|
| 国債 | 国が発行する債券。リスクが低く、信頼性が高い |
| 地方債 | 地方自治体が発行する債券 |
| 社債 | 企業が資金調達のために発行する債券 |
債券のメリット
- 価格の変動が小さい(株よりも安定している)
- 利息が決まっているので、計画が立てやすい
- 長期での資産形成に向いている
債券のデメリット・注意点
- 途中で売ると元本割れのリスクがある(時価で売買されるため)
- 金利が上がると債券価格は下がる傾向にある
- 企業の社債は、信用リスクもある(倒産の可能性)
NISAで債券は買える?
原則として、新NISAの対象外です。
ただし、債券を組み入れた投資信託やETFなどを通じて、間接的に債券に投資することは可能です。
新NISA、投資信託、ETFについて知りたい方は以下を参考にしてください。
債券はこんな人に向いています
- リスクを抑えた投資をしたい
- 長期的に安定した収益を得たい
- 株の値動きに不安がある
まとめ
債券は、株のような派手さはありませんが、「安定性」や「予測のしやすさ」に優れた投資商品です。
- 債券=「お金を貸して、利息つきで返してもらう」仕組み
- 国債・社債など、発行主体によって種類がある
- 利息が決まっており、計画的な運用に向いている
- 株とは違ったリスク・リターンのバランスが特徴
まずは、少額から債券に投資できる投資信託などを通じて、
「債券ってこういうものなんだ」という感覚をつかんでみるのも一つの方法です。