はじめに
海水浴やダイビングで人気の熱帯の海。その中で色鮮やかで存在感のある魚のひとつが「ゴマモンガラ」です。
見た目はユニークですが、実は注意が必要な魚でもあります。
この記事では、ゴマモンガラの特徴や生態、人への影響についてわかりやすく解説します。

ゴマモンガラとは
ゴマモンガラ(学名:Balistoides viridescens)は、モンガラカワハギ科に属する大型の熱帯魚です。
体長は50〜60cmほどにもなり、モンガラカワハギ類の中では最大級の種類です。
体表にはゴマを散らしたような斑点模様があり、これが名前の由来となっています。
生息域
- インド洋から太平洋の熱帯・亜熱帯域
- 特に沖縄や南西諸島、サンゴ礁周辺でよく見られる
- 岩場やリーフの外縁などを好む
ゴマモンガラの特徴
- 強靭な歯を持ち、サンゴや貝をかみ砕く力がある
- 縄張り意識が非常に強い
- 繁殖期(春〜夏)になると巣を守るために攻撃的になる
- 泳ぎは遅いが、噛む力は非常に強力
人への影響
ゴマモンガラは普段は大人しいですが、繁殖期にはダイバーや海水浴客に向かって攻撃してくることがあります。
- 足や手を噛まれて大けがをすることもある
- 巣の上を泳ぐと、上方に向かって一直線に突進してくる習性がある
- 特にダイバーのフィン(足ひれ)を狙うことが多い
そのため、ダイバーの間では「最も危険な魚のひとつ」とも言われています。
遭遇したときの注意点
- 巣を守っている個体には近づかない
- 見かけても刺激せず、距離をとって泳ぐ
- 万一追いかけられたら、真後ろに逃げるのではなく、巣から横に外れるように泳ぐ
まとめ
ゴマモンガラは、サンゴ礁の海で目立つ存在であり、ユニークな姿から人気のある魚です。
しかし繁殖期には非常に攻撃的になり、人に危害を加えることもあります。
美しい海を楽しむためには、ゴマモンガラの習性を理解し、適切な距離を保つことが大切です。