「無差別型ストーカー」という名称は法律や医学の正式な分類ではなく、特定の相手に限らず不特定の人に被害が及ぶケースを説明するために使われる表現です。
はじめに
「ストーカー」と聞くと、多くの人は特定の相手に執着して付きまとう行為を思い浮かべるでしょう。
実際には、ストーカー行為にはさまざまなタイプがあり、必ずしも恋愛感情だけが動機ではありません。
近年では「無差別型ストーカー」と呼ばれるケースも注目されています。
これは正式な分類名ではありませんが、不特定の人に対して突発的に危険を及ぼす可能性を説明する際に使われる表現です。
本記事では、無差別型の特徴に加えて、心理学や犯罪研究で用いられる代表的なストーカーの分類についても解説します。

無差別型ストーカーとは
「無差別型ストーカー」という言葉は法律や医学の正式な用語ではなく、メディアや解説記事で便宜的に用いられる表現です。
特定の恋愛対象や元交際相手に限らず、不特定の相手に対してストーカー的な行為をする人物を指して説明されます。
- 恋愛感情に基づく執着だけではない
- 被害者が「誰でもよい」場合がある
- 突発的に対象が変わることがある
- 被害者が複数になる可能性がある
従来の「誰か特定の相手を追いかけるストーカー像」とは異なり、対象が定まらない点が特徴とされています。
研究や実務で用いられるストーカーの分類
心理学や犯罪学の領域では、ストーカー行為は動機や行動パターンに応じていくつかに分類されています。代表的なものを紹介します。
- 拒絶型
- 別れを受け入れられず、元交際相手などに復縁を迫り、執拗につきまとうタイプ。
最も多いとされています。
- 別れを受け入れられず、元交際相手などに復縁を迫り、執拗につきまとうタイプ。
- 親密希求型
- 恋愛関係になりたいなど、向こうも好きになってくれるはずだろうと妄想傾向あり。
- 怨恨型
- 仕事や日常のトラブルで生じた恨みから、特定の相手に付きまとうタイプ。
- 捕食型
- 性的欲求の充足を目的にした攻撃的なストーカー行為。
暴力犯罪につながる危険性が高い。
- 性的欲求の充足を目的にした攻撃的なストーカー行為。
- 無能力型
- 片思いの自覚あり。社会的能力が低い。
駄目とわかっているのにやってしまう。
- 片思いの自覚あり。社会的能力が低い。
- 無差別的行動をとるケース
- 上記のいずれにも明確に当てはまらず、不特定多数を相手に突発的に行動する場合があり、俗に「無差別型」と呼ばれることもある。
なぜ危険なのか
無差別的な行動をとるケースでは対象が変わりやすいため、予防や対策が難しいのが特徴です。
被害者自身が「なぜ自分が?」と混乱しやすく、強い恐怖感につながります。
注意すべき点
- 小さな違和感を無視しない
- 「なんとなく後をつけられている気がする」「SNSで知らない人からしつこく絡まれる」といったサインを軽視しないことが大切です。
- 一人で抱え込まない
- 警察や自治体の相談窓口、専門の支援団体に早めに相談することが有効です。
- 個人情報を守る
- SNSやネットでの発信も、ターゲットにされるきっかけになることがあります。
住所や行動パターンがわかる投稿は控えるのが安心です。
- SNSやネットでの発信も、ターゲットにされるきっかけになることがあります。
- 一人のときは常に警戒する
- マンションのオートロックやエレベーターなど、人目が少ない場所では特に注意が必要です。
後ろから一緒に入ろうとする人物がいれば断る勇気を持ちましょう。
- マンションのオートロックやエレベーターなど、人目が少ない場所では特に注意が必要です。
まとめ
ストーカーには「親密希求型」「拒絶型」「怨恨型」「捕食型」などの公式な分類があります。
これらに当てはまらず、不特定多数に突発的に行動する場合を「無差別型」と呼ぶこともありますが、これは正式な用語ではありません。
いずれにせよ、ストーカー行為は誰にとっても深刻な脅威となり得ます。
小さな違和感を見過ごさず、早めに専門機関へ相談することが重要です。