雑学 エンタメ

宝塚歌劇団はいつ誕生したの?女性だけの理由と女性ファンの多さの背景に迫る

はじめに

華やかな舞台で知られる「宝塚歌劇団」。
男性役を演じる“男役”と女性役を演じる“娘役”の両方を女性が務める独特のスタイルは、日本だけでなく世界でも珍しい存在です。

この記事では、宝塚歌劇団がいつ始まったのか、なぜ女性だけなのか、そして女性ファンが多い理由について解説します。

画像はAIで作成されたものであり、イメージです。

宝塚の男役と娘役

宝塚歌劇団はいつから始まった?

宝塚歌劇団が誕生したのは 1914年(大正3年)
兵庫県宝塚市にあった温泉施設「宝塚新温泉」(現在の宝塚大劇場の前身)の余興として、阪急電鉄の創業者・小林一三が企画したのが始まりです。
当初は「宝塚唱歌隊」と呼ばれ、10代の少女を中心とした16人が舞台に立ちました。
ここから「宝塚少女歌劇団」として発展し、現在の宝塚歌劇団につながっていきます。

なぜ女性だけなのか?

宝塚が女性だけで構成される理由はいくつかあります。

  • 当時の演劇界の状況
    • 明治期の歌舞伎は男性だけ、宝塚はその対極として「女性だけ」で舞台を作ることで独自性を出しました。
  • 家庭的・清純なイメージの重視
    • 創設者・小林一三は「清く、正しく、美しく」というモットーを掲げ、女性だけの舞台が理想的だと考えました。
  • 教育的な場としての意味合い
    • 宝塚音楽学校とセットで運営され、女性が礼儀や芸事を学びながら舞台に立つ仕組みが作られたことも背景にあります。

女性ファンが多いのはなぜ?

宝塚の観客の多くは女性です。その理由にはいくつかの背景があります。

  • 男役の魅力
    • 女性が演じる男役は、現実の男性とは違う「理想化された男性像」を体現します。
      優しさと誠実さを兼ね備えた姿に、多くの女性ファンが惹かれます。
  • 女性ならではの共感
    • 同じ女性が演じているからこそ、「男役に憧れ、娘役に感情移入する」という二重の楽しみ方ができます。
  • ファンとの距離感
    • 宝塚はスターと観客との結びつきが強く、「贔屓(ひいき)」と呼ばれる応援文化が根付いています。
      舞台と観客が一体となる独特の熱量が女性ファンを中心に広がっています。
ベルサイユのばらの銅像

宝塚の人気演目

宝塚では、オリジナル作品から海外ミュージカルの翻案まで幅広い演目が上演されてきました。
その中でも特に人気の高い作品には次のようなものがあります。

  • ベルサイユのばら(池田理代子の漫画を原作にした不朽の名作。宝塚人気を決定づけた作品
  • エリザベート(オーストリア皇妃エリザベートの半生を描いた大ヒットミュージカル)
  • 風と共に去りぬ(スカーレット・オハラとレット・バトラーの愛憎劇を描く名作)
  • ロミオとジュリエット(シェイクスピア原作を宝塚らしく再構築した人気演目)
  • オリジナル作品:『銀河英雄伝説』『ME AND MY GIRL』『ポーの一族』などもファンに支持されています。

まとめ

宝塚歌劇団は1914年に誕生し、100年以上の歴史を持つ女性だけの劇団です。
女性だけの構成には創設者の理想や当時の演劇界の事情が背景にあり、今では“男役”という独自の魅力が女性ファンを惹きつけています。
華やかで非日常的な舞台は、今なお多くの人を魅了し続けています。

-雑学, エンタメ
-