はじめに
「ほくろが多い人は老けにくい、長生きしやすい」等の話を耳にしたことはありませんか。
実際に海外の研究で、ほくろの数と細胞の老化のスピードに関係があるのではないか、と報告されたことがあります。
ここでは、その背景と考え方をわかりやすく解説します。

研究で示された「ほくろ」と老化の関係
イギリスで行われた研究では、ほくろの多い人は染色体の末端部分にある「テロメア」が長い傾向があると報告されています。
- テロメアとは?
- 染色体の端にある構造で、細胞が分裂するたびに短くなります。
テロメアが短くなると細胞が老化しやすくなるため、「体の老化スピード」と関係していると考えられています。
- 染色体の端にある構造で、細胞が分裂するたびに短くなります。
- ほくろの多い人の特徴
- テロメアが長めの傾向があり、骨の強さや肌の若さを保ちやすい可能性があると指摘されています。
新華社ロンドン(イギリス):英国の最新研究によると、ほくろの多い人は老化が遅く、長生きするという。
ホクロの数は若さの証拠?
キングス・カレッジ・ロンドンの科学者が、1800組余りの双子を研究。
ほくろが多い人(100個以上)は、25個以下の人よりもテロメアが長いことを発見した。
すべての人に当てはまるわけではない
ただし、「ほくろが多ければ老化が遅い」と単純に言えるわけではありません。
- 研究はあくまで統計的な傾向であり、個人差が大きい
- 紫外線による影響でほくろが増えることもあり、肌トラブルや皮膚がんリスクと直結するケースもある
- テロメアの長さだけで老化が決まるわけではなく、生活習慣や遺伝も大きく関係している
健康面での注意点
ほくろが多い人は、老化のスピードが遅い可能性がある一方で、皮膚への紫外線ダメージに敏感な体質とも関連するといわれます。
中には悪性黒色腫(メラノーマ)に発展する危険なタイプのほくろもあるため、次の点に注意が必要です。
- 急に大きくなる、色や形がいびつなほくろは皮膚科でチェック
- 紫外線対策を徹底する
- 定期的に肌の状態を確認する
まとめ
ほくろが多い人は、細胞の老化を遅らせる「テロメア」が長い傾向にあるとする研究報告があります。
ただし、それが即「若々しく長寿になれる」という保証ではなく、紫外線や生活習慣による影響も大きいのが現実です。
ほくろの数に一喜一憂するより、日々のスキンケアや健康的な生活を心がけることが大切です。