はじめに
突然襲ってくる激しい痛みで知られる「尿路結石」。
あまりのつらさから「男性が体験できる唯一の陣痛」とも言われるほどです。
では、なぜこれほど痛むのか、そして予防するためにはどんな方法があるのでしょうか。
本記事では尿路結石の痛みの特徴と、発症を防ぐための生活習慣について解説します。

尿路結石とは
尿路結石とは、腎臓から尿道にかけての尿の通り道に「石(結石)」ができる病気です。
尿中のカルシウムや尿酸などの成分が結晶化して固まり、やがて石のようになって尿の流れを妨げます。
痛みは本当に「陣痛並み」?
尿路結石の最大の特徴は、背中から脇腹、下腹部にかけて突然走る強烈な痛みです。
- 結石が尿管を通る際に尿の流れをせき止め、腎臓に強い圧力がかかることで激痛が起こる
- 痛みは波のように強弱を繰り返し、数時間以上続くこともある
- 吐き気や血尿を伴う場合もある
この激痛は「三大激痛」のひとつに数えられ、しばしば「陣痛に匹敵する」と表現されます。
尿路結石の主な原因
結石ができる要因はいくつかあります。
- 水分不足による尿の濃縮
- 塩分や動物性たんぱく質の摂りすぎ
- 運動不足や肥満
- 遺伝的要因
生活習慣が深く関わっているため、普段の食事や水分摂取が重要です。
尿路結石の予防法
予防には日常生活での工夫が欠かせません。
- 水分をしっかり摂る
- 1日2リットルを目安に水やお茶でこまめに補給
- 塩分を控える
- 塩分はカルシウム排出を促すため、結石リスクを高める
- 動物性たんぱく質を摂りすぎない
- 肉類や魚卵を控えめにし、野菜をバランスよく摂る
- 適度な運動
- 代謝を整え、結石の形成を防ぐ
- アルコールの飲みすぎに注意
- 尿酸値を上げ、尿酸結石のリスクを高める
まとめ
尿路結石は「陣痛並み」ともいわれる激しい痛みを伴う病気です。
しかし、日々の水分補給や食生活の改善によって予防することは可能です。
痛みを経験しないためにも、生活習慣を整えることが何よりの対策になります。