街中でスカーフを巻いたイスラム教徒の女性を見かけたことはありますか?
なぜ彼女たちは肌を隠しているのでしょうか?
宗教的な理由だけではなく、そこには深い文化や価値観が関係しています。
本記事では、その背景や具体的な服装の種類までを詳しく解説します。
イスラム教で女性が肌を隠す理
まずイスラム教徒のことを、ムスリムといいます。
ムスリムは世界に約18億人もいると言われており、世界人口の1/4をも占める割合となっています。
イスラム教の倫理は「人間は弱いものだ」という前提から成り立っています。
人間は意志が弱いので、女性が肌を露出して歩いていると男性の理性を崩壊させてしまうと考えているそうです。
つまり理性が崩壊した男性からの性暴力を危惧しているのです。
更にイスラム教には婚前の性交渉についても規律があり、それを遵守する為にも肌の露出を避けなければならないという事です。
イスラム教での肌の露出ルール
イスラム教の聖典「コーラン」によると「両手と顔以外の美しい部分を隠せ」と書いてあります。
特別、黒い服を着なくてはいけないとか目以外を隠せなどというルールがあるわけではないそうです。
同じムスリムの女性でも、世界を見ると明るい色のベールをまとったり皆違う服装をしているのがわかります。
ヒジャブやニカブなど、ムスリム女性のベールの種類
服装は自由ではありますが、ムスリムの女性に共通していることは「髪を隠す」ということです。
髪の毛を隠すスカーフやベールは色々なものがあり、呼び名も違います。
ヒジャブ
髪の毛と首をスカーフで覆っています。
ニカブ
目以外を覆ったスタイルです。色は黒が基本です。
シェイラ
長いスカーフをゆるく巻きつけるスタイル。
ブルカ
全身を覆うスタイルで、目の部分は網目状になっています。
まとめ
ムスリム女性が肌を隠す理由には、宗教的な教えや文化的背景、そして自身の価値観が深く関わっています。
「隠す美しさ」という概念は、見た目の美しさだけでなく、自分や周囲を尊重する心から生まれるものです。
この考え方は、現代の多様な価値観や自己表現の在り方について、私たちに新たな視点を提供してくれるのではないでしょうか。
肌を隠すことを「不自由」と捉えるか、「自由な選択」と捉えるかは、私たち自身の価値観にもよります。
他者の文化や信仰に触れることで、異なる視点を知り、自分自身の生き方を振り返るきっかけとなるかもしれません。
あなたは、この「隠す美しさ」をどのように感じますか?