はじめに
投資の世界でよく耳にする「REIT(リート)」。
聞いたことはあるけれど「株や投資信託とどう違うの?」「難しそう…」と思う人も多いのではないでしょうか。
この記事では、初心者向けにREITの仕組みや特徴をわかりやすく解説します。

REITとは?
REITとは「Real Estate Investment Trust(不動産投資信託)」の略で、日本語では「不動産投資信託」と呼ばれます。
投資家から集めたお金で不動産を購入・運用し、その賃料収入や売買益を投資家に分配する仕組みです。
簡単に言うと、不動産に少額から投資できる仕組みがREITです。
仕組みをわかりやすく例えると
もし個人で大きなオフィスビルや商業施設を買おうと思っても、何億円も必要で現実的ではありません。
そこで、多くの投資家からお金を集め、代わりに運用会社が不動産を購入・管理します。
その収益を投資額に応じて投資家に分配するのがREITの仕組みです。
REITの特徴
- 少額から投資できる
- 数万円程度から投資可能で、不動産投資のハードルが下がります。
- 分配金が期待できる
- 不動産からの賃料収入などが分配金として投資家に還元されます。
- 流動性が高い
- 株式と同じように証券取引所に上場されているため、売買しやすいのが特徴です。
メリット
- 不動産投資を小口で手軽に始められる
- 安定した分配金収入を得やすい
- 分散投資によるリスク軽減ができる
デメリット
- 不動産市場の景気に影響される
- 金利上昇時には価格が下がる傾向がある
- 元本保証はない
日本版REIT(J-REIT)とは
日本では2001年に「J-REIT(ジェイ・リート)」が誕生しました。
オフィスビル、商業施設、マンション、ホテルなど幅広い不動産が投資対象となっています。
東京証券取引所に上場されているため、株式と同じ感覚で取引が可能です。
まとめ
REIT(リート)は、不動産を直接買わなくても投資家が少額で不動産収益を得られる仕組みです。
メリットとしては分配金や流動性の高さ、デメリットとしては景気や金利の影響を受けやすい点があります。
初心者でも比較的始めやすい投資商品として、資産運用の選択肢のひとつとなっています。