はじめに
近年ニュースで耳にするようになった「エムポックス（Mpox、旧称サル痘）」。
新型コロナに続く感染症として注目され、「どんな病気なの？」「自分に関係あるの？」と不安を感じる人もいるのではないでしょうか。
この記事では、エムポックスの基礎知識や感染経路、症状について初心者にもわかりやすく解説します。
エムポックス（サル痘）とは
エムポックスは、ポックスウイルス属の一種「モンキーポックスウイルス」によって引き起こされる感染症です。
もともとアフリカの一部地域で流行していた病気で、動物から人に感染する人獣共通感染症として知られていました。
2022年以降、世界各地で感染例が報告されるようになり、国際的に注目されました。
主な症状
感染から5〜21日ほどの潜伏期間を経て、次のような症状が現れることがあります。
- 発熱、頭痛、倦怠感、リンパ節の腫れ
- 発疹（水ぶくれや膿を伴う発疹が顔や体に広がる）
- 症状は数週間続き、多くは自然に回復しますが、重症化する場合もあります。
感染経路
- 接触感染
- 発疹や体液、かさぶたなどに触れることで感染する
- 飛沫・密接接触
- 長時間近距離で接触することで感染する可能性がある
- 動物由来
- 感染したリスやサルなどから人にうつるケースもある
新型コロナのように空気中に漂う「空気感染」ではないとされています。
日本での状況
日本でも2022年以降、海外からの帰国者などで感染が確認されました。
厚生労働省は感染症法に基づき、エムポックスを4類感染症に位置づけ、発生状況の監視や治療体制の整備を進めています。
ワクチンや治療法
- 天然痘ワクチンがエムポックスにも効果があるとされ、接触者への予防接種に利用されています。
- 特効薬はありませんが、抗ウイルス薬や対症療法で治療が行われます。
まとめ
エムポックス（サル痘）は、発疹や発熱を特徴とするウイルス感染症で、接触や密接な交流を通じて広がります。
ほとんどの人は自然に回復しますが、重症化のリスクもあり、注意が必要です。
正しい知識を持ち、予防や早期の受診を心がけることが大切です。
