マトリはどうやってガサ入れ先を突き止める？知られざる捜査の裏側とは？

はじめに

ニュースなどで「マトリ（麻薬取締部）が自宅をガサ入れした」という報道を見たことがある人も多いでしょう。
突然の捜査という印象がありますが、実際には入念な調査と裏付けのもとに行われます。

この記事では、マトリが自宅をガサ入れする仕組みと、どのように情報を入手しているのかを分かりやすく説明します。

マトリとは？

「マトリ」とは、正式には厚生労働省・麻薬取締部（麻薬取締官）のことを指します。
覚醒剤、大麻、コカイン、違法薬物などの取り締まりを専門に行う捜査機関で、警察とは別のルートで活動しています。
彼らは薬物犯罪の摘発や密売ルートの特定、使用者・供給者の検挙などを担当しています。

ガサ入れとは何か

「ガサ入れ」とは、正式には家宅捜索のことです。
裁判所が発行する「令状（家宅捜索令状）」に基づき、犯罪の証拠を押収するために自宅や事務所などを捜索します。

令状なしで勝手に踏み込むことはできません。
つまり、ガサ入れが行われる時点で、すでに一定の証拠や確信があるということです。

マトリが情報を入手する主なルート

マトリが捜査を進める際は、いきなり誰かの家に踏み込むわけではありません。
長い期間をかけて情報を集め、裏付けを取ります。
主な情報源は以下のようなものです。

密告・通報
- 匿名の通報や関係者からの密告がきっかけになることがあります。特に薬物事件では、身近な人や取引関係者の供述が重要な手がかりになります。
過去の捜査で得た情報
- 他の事件で押収されたスマートフォンや通信記録から、新たな人物の関与が浮かび上がることがあります。
監視・張り込み
- マトリは対象者の行動や交友関係を長期間にわたって監視します。
  出入りする人物や荷物の動きなど、日常的な観察で証拠を積み上げていきます。
通信履歴や金融取引
- 違法薬物の取引は、SNSやメッセージアプリを介して行われることもあります。捜査令状が出れば、通信履歴や銀行口座の動きなども調べられます。