はじめに
和式の生活が減った現代では、「しゃがむ姿勢(かかとをつけたまま座る姿勢)」が苦手な人が増えています。
同じ姿勢なのに、ラクにできる人とまったくできない人がいるのはなぜなのでしょうか?
この記事では、かかとをつけたまま座れる人と座れない人の違いを、体の構造・筋肉・生活習慣の観点からわかりやすく解説します。

かかとをつけたまま座る姿勢とは
いわゆる「和式しゃがみ」の姿勢です。
- 足を肩幅くらいに開き
- つま先と膝を前方へ向け
- かかとを床につけたまま
- お尻を深く沈める
実はこの姿勢、体の複数の部位が柔らかく、機能が正常に働いていないとできません。

座れる人と座れない人の違い
(特にふくらはぎ)の柔軟性
最も大きな違いは足首の可動域です。
かかとをつけてしゃがむには、足首がかなり前に倒れる(背屈する)必要があります。
座れない人の特徴
- ふくらはぎの筋肉(ヒラメ筋・腓腹筋)が硬い
- アキレス腱が硬い
- 足首が前に倒れにくい
ふくらはぎが硬いと、かかとが浮きやすく、しゃがもうとしても後ろに転びそうになります。
座れる人の特徴
- 足首が柔らかい
- ふくらはぎの筋肉がゆるみやすい
股関節の柔らかさと動き
しゃがむときは、股関節が大きく曲がる必要があります。
座れない人は、以下のような傾向があります。
- 股関節の内側(内転筋)が硬い
- お尻の筋肉が硬い
- 骨盤が後ろに倒れやすい
結果、しゃがんだときに体が後ろに倒れてしまいバランスが取れません。
足の骨格(生まれつきの要素)
人によって足の骨格は微妙に違います。
- すねの骨(脛骨)の長さ
- 太ももの骨(大腿骨)との角度
- 足首の形
には個人差があり、これがしゃがみやすさに影響します。
生まれつき骨格的にしゃがみにくい人も一定数存在します。
筋力の差
かかとをつけたままのしゃがみ姿勢を維持するには、
- 太ももの前(大腿四頭筋)
- お尻(大臀筋)
- 体幹(腹筋・背筋)
など、多くの筋肉が働きます。
筋力が弱いと以下のようになり、安定して座れません。
- 前に倒れる
- 後ろに倒れる
- 足がプルプルする
生活習慣の影響
和式生活の方がしゃがむ姿勢は身につきやすいです。
しゃがめない人に多い生活習慣
- 椅子の生活がメイン
- 運動が少ない
- 歩く量が少ない
- 柔軟性トレーニングをしない
逆に、以下のような人は自然としゃがみやすくなります。
- 和式トイレを使っていた
- 座敷文化で育った
- スポーツで股関節をよく使っていた
座れるようになるにはどうすればいい?
ふくらはぎのストレッチ
- 壁に手をつき、かかとをつけたまま前に倒す
- 毎日20〜30秒を数セット
足首の可動域を広げる運動
- かかとをつけたまま軽くしゃがむ練習
- 段差でアキレス腱伸ばし
股関節ストレッチ
- 開脚
- 内もものストレッチ
- お尻の筋膜リリース
ゆっくりしゃがむ練習
最初は転ばないように椅子や壁につかまってOK。
まとめ
かかとをつけたまま座れるかどうかは、
- 足首の柔らかさ
- 股関節の柔軟性
- 筋力
- 骨格
- 生活習慣
といった複数の要素で決まります。
座れない人は身体が硬い・筋力不足・慣れていないことが原因であることがほとんどで、毎日のストレッチや練習で改善する可能性があります。
体の現状を知ることで、自分に必要なケアが見えてくるでしょう。