はじめに
独特の香りで好き嫌いがはっきり分かれるパクチー。
タイ料理の定番食材として知られているため、「原産国はタイ」と思っている人も多いのではないでしょうか。
しかし実は、パクチーのルーツはタイではありません。長い歴史の中でさまざまな地域に広がり、各国の食文化に溶け込んできた背景があります。
ここでは、パクチーの本当の原産地と、なぜタイ料理のイメージが強いのかを整理していきます。

パクチーとは
パクチーはセリ科の一年草で、葉・茎・種子すべてが食用に使われる香草です。
独特の香りと味を持ち、世界各地の料理で利用されています。
日本では「パクチー」という呼び名が定着していますが、
英語では コリアンダー、中国語では 香菜(シャンツァイ) と呼ばれます。
以下に、パクチーについての詳細をいくつか説明します。
利用方法
パクチーは葉や茎を生のまま食べたり、種子を挽いてスパイスとして使用することができます。
またサラダやスープ・カレー・タコス・サルサなど、多様な料理に使われます。
栄養価
パクチーにはビタミンCやビタミンK・カルシウム・鉄分など、様々な栄養素が含まれています。
好みの分かれる食材
パクチーの味や香りは、人によって好みが分かれることがあります。
一部の人々には、パクチーの味や香りが好まれない場合があります。
保存方法
パクチーは、冷蔵庫の野菜室で保存すると長持ちします。
根元を水につけた状態で保存すると、より長く新鮮な状態を保つことができます。
パクチーの原産国は?
パクチーはタイ料理の代表的な食材として知られていますが、原産地はタイや東南アジアではありません。
現在もっとも有力とされている原産地は、地中海東部から西アジア一帯です。
古代エジプト、ギリシャ、ローマ時代の記録や遺跡からも使用の痕跡が見つかっており、非常に古い時代から人類に利用されてきた植物であることが分かっています。
その後、シルクロードや交易を通じてヨーロッパ全域、インド、中国、東南アジアへと広まり、タイ料理でも欠かせない存在になりました。
なぜ「パクチー=タイの食材」という印象が強いのか
「パクチー」という呼び名自体がタイ語であること、そして日本でタイ料理ブームが起きたことで、この名前が広く定着しました。
そのため「原産国=タイ」と誤解されやすいのです。
パクチーの語源
英語名「コリアンダー(coriander)」は、ギリシャ語の 「コリス(koris)」=虫 に由来するとされています。
これは、葉の香りが昆虫(南京虫)を連想させると考えられたためです。
パクチーとカメムシの匂いが似ている理由
パクチーにはアルデヒド類という香気成分が含まれており、この成分はカメムシなどの昆虫が放つ匂い成分と系統が似ています。
そのため、一部の人には「石鹸のよう」「虫のよう」と感じられることがあります。
ただし、パクチー自体が有害ということは一切ありません。
日本との関わり
日本にも比較的早く伝わっており、平安時代にはすでに中国経由で伝来していたと考えられています。
ただし、現在のように一般的に食べられるようになったのは近年です。

まとめ
- パクチーの原産国は タイではない
- 中南米・メキシコ原産という説は 誤り
- 正しくは 地中海東部〜西アジア原産
- タイ料理で広く使われたため、タイの食材という印象が強い
- 匂いが苦手な人がいるのは成分の特性によるもの