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なぜお線香は吹き消してはいけないの?誕生日のろうそくは、思い切り吹き消すのに…

2022年9月5日

法事などでお線香を消そうとしたときに、ふっと息を吹きかけてはいけないと言われたことはありませんか?
誕生日などではろうそくの火を吹き消し、周りからお祝いの拍手をもらえます。
一体、何が違うのでしょうか?
また北枕は演技が悪いと言われる理由と、墓石に水をかけるのはなぜでしょうか?

仏様に息を吹きかけるということは唾もかかることになる

お線香を吹き消していけない理由として、仏様に息を吹きかけるということは唾もかかることになるからという理由があげられます。

更に、灰を撒き散らしてしまうことにもなりかねないので、マナー違反とされています。

また「人の口は悪行を積みやすく穢れやすいものなので、仏に供えた火を消すには向かない」という考えからもきているとのことです。
このような理由が重なり、線香を吹き消してはいけないと言われているようです。

北枕はどうして縁起が悪いといわれるの?

「北枕は縁起が悪い」とよく言われ南枕にして寝ているという方も多いかと思います。

普通に昔から言われていて南枕で寝ている人も多いかもしれませんが、北枕は縁起が悪いと言われるのはなぜでしょうか?
縁起が悪いことは知っていますが、理由を知っている人は少ないのではないでしょうか?

お釈迦様と沙羅双樹の関係から

「北枕は縁起が悪い」という理由は、仏教の作法に由来しているようです。

2500年前の話しで、仏教の改組でもあるお釈迦様が沙羅双樹の下で亡くなられた時に、頭を北にし顔を西に向けていたということから、仏教徒では死んだ人を北枕に寝かせるようになったそうです。

そのような理由から北枕は縁起が悪いといわれるようになったそうですが、生物学的には北枕は地磁気の関係により、頭が休まり、身体がリラックスするようなので身体にいいと言われているようです。

なぜ墓石に水をかける?

お盆やお彼岸に先祖の墓参りをしますが、その際に墓石に水をかける習慣があります。

この行為の理由として、墓を清めるためだと思っている人も多いのではないでしょうか?
なにか別の理由があるのでしょうか?

仏教では6つの世界を輪廻すると考えられているから

仏教では人は死後、天上界、人間界、修羅界、畜生界、餓鬼界、地獄界の6つの世界を輪廻すると考えられています。
このうち餓鬼界に落ちている時には、食べ物も水もないので、先祖を乾きから救うために水をたっぷりかけるのだといわれています。

まとめ

お線香は、口で吹き消してはいけない理由がわかりました。
人間の口は悪行を積みやすく穢れやすいものなので、仏様に供えた火を口で吹き消すことは失礼という考えと共に、仏様に唾をかけてしまうことにもなるからです。

よって、お線香は手で仰いで消すようにしましょう。

また、北枕が演技が悪いという理由は、お釈迦様が亡くなったときの位置に関係がありました。
しかし生物学的には、地磁気の関係で身体に良いと言われているようなので、あまり拘らずに自分が寝やすい方向で寝ると良いのかもしれませんね。

墓石に水をかける理由としては、六道輪廻の考えからきていることがわかりました。
他には、ご先祖様の魂を呼ぶために水をかけるという意味もあるそうです。

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