今ではほぼ使う機会が減った公衆電話…ボックス内に鏡があるのはなぜ?

2022年2月2日

現代では公衆電話を使ったことがないという人は多いかもしれませんが、一昔前までは公衆電話ボックスの前で順番を待つというのは珍しくない光景でした。
最近では携帯電話を使う人が増えたため、少なくなってしまった公衆電話ボックスですが鏡がついているのはなぜでしょうか?

公衆電話の歴史

電信局・電話局内の電話所にしかなかった公衆電話が初めて街頭に出てきたのは、明治33年(1900年)でした。

まず最初に上野、新橋の構内2箇所に設置されました。
さらに翌年には、京橋で最初の屋外用公衆電話ボックスが建てられました。

その後次々と設置され、明治末には全国で463台も設置されました。

当時は「自動電話」と呼ばれていましたが、大正14年に自動式の電話を機に現在の「公衆電話」に改められました。

後ろの人を映すために設置された

なぜボックス内に鏡があるのでしょうか?
その理由は電話に夢中になり前ばかり見ていると後ろに人が並んでいるかわからないで、つい長話になってしまうからです。

しかし鏡があれば後ろに並んでいる人が見えるので、長話になってしまうことも少なくなるというわけです。
つまり、長電話防止に鏡は設置されました。

まとめ

昔はあちこちに公衆電話がありましたが、現代では少なくなり…目に止まることもなくなってきました。
1人1台、携帯電話を持つことが常識のようになってきたからです。

ちなみに公衆電話の維持費用は月4000円ほどで、月の利用が4000円を下回った場合に取り外しの対象になるようです。

しかし、携帯を持っていない高齢者や小学生などは公共の場で電話を使うことが必要な時には公衆電話は必要になりますし、災害時や携帯をなくした場合の「もしも」の時にも大活躍をします。

今の時代に公衆電話ボックスなんて使わないのに邪魔だな…と思ったとしても、必要な人はいるのでなくなることはないでしょう。

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